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2020/01/05 20:55
その1はこちら
極上パシュミナ、できるまで その2
○集めたヤギの毛を紡ぎ、染色する
パシュミナの原料となるヤギの冬毛は、ヒトの頭髪と比べると5分の1~7分の1という大変な細さ(約0.015mm)と柔らかさのため、機械によって紡ぐことはできません。
なんて綺麗な糸でしょう。これが繊維の宝石と言われるパシュミナのスタートです。
職人の手によって紡がれた糸は、毛本来の柔らかさを保ったまま、ほど良いしなやかさがあります。オーダーによってはこれを様々に染色します。
綺麗な染め工程です。
この写真では藍染めを行っています。他の色もアゾフリー(特定の有害物質を発しにくい)のものを使用しています。
グラデーションカラーのものは後染め(布を織りあげてから染色)しています。
後染めについて詳しくは「その4」でご紹介しています。https://didi.fashionstore.jp/blog/2020/01/10/095858
○ボビンに糸を巻く・整経する
織物には横糸と縦糸がありますから、それぞれの下準備をします。
紡いだ糸をボビンに巻き取り、横糸を操作するためのシャトルの中にボビンを入れます。
織機に縦糸を張る作業は、この工房では2人組で行っています。
息の合ったチームワークとその慎重さがうかがえますね。簡単なように見えて熟練の職人技なんです。
次回はついにパシュミナストールがお目見え。お楽しみに。
その3はこちら