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2022/10/07 13:10

2022年9月18日・24日の2日間、didiコピス吉祥寺店にて行われた店内ライブ「ウード演奏会」と同時開催のトークセッションの様子をお届けします。中東の弦楽器であるウードを演奏してくださった矢島様と、didiチーフデザイナーSONOGAの対談です。

当日の演奏会の様子を動画にしました。聴きながら記事もお読みいただければ本番さながらの雰囲気に?

didiチーフデザイナー加藤園雅(以下、SONOGA):
今回は「didiと歩む5年間」ということでお話をさせていただきます。皆さんも自分の5年間を振り返りながら聞いてみてくださいね。
2017年からの3年間と、その後に続くコロナ禍の時代。分けてお話ししようと思います。まず2017年から。なぜ17年かというと、矢島様がうちで初めてお買い物されたのが2017年だったんです。


ウード奏者・矢島夕佳里様(以下矢島):
その記録がすごいと思いました。東急プラザ銀座でしたね。

SONOGA:5年も前になりますね。didiは「流浪」という言葉がぴったりの時代でした。このころは催事を主にやっていた時代です。この流浪時代に2週間ぐらい東急プラザ銀座に入りまして。そのときに知り合った方々は、矢島様をはじめ、今の糧になっているんです。いろいろなものを拾い集めてきたかなと思っています。矢島様は何か思い出はありますか?

矢島:人前で演奏をするようになって2年ぐらいたった年です。やっと自分が本番で弾きたいように弾けるようになったころだと思います。この時期にdidiさんに会って、綺麗な色のお洋服が多くなりました。それまでは黒とかグレーっぽい色の服が多かったんです。didiさんに会って、初めて「こういうの、着たいな」って思うようになりました。同時に、音楽も「自分の音ってどういうのだろう?」っていうのを探し始めた年だったなと。

SONOGA:この時は私、催事続きで1泊1500円ぐらいのゲストハウスにほとんど住むように過ごしていました。いろいろな出会いもありました。貧しいけれど楽しい日々を過ごしていました。


SONOGA:2018年はスタッフのRちゃん(筆者)が初めてネパールに行った年でもあります。現地の人とほとんど同じような暮らしをしましたね。移動も、カトマンズには電車がないので、マイクロと現地で呼ばれているバンですし詰めにされながら工場に通いましたね。

矢島:こういうの(サリーのスカート)を作っている工場ですね?

SONOGA:そうです、カトマンズの工場です。2018年は、2017年の流浪の時に拾ったいろんな種を「種まき」していった日々です。今矢島様が着ていらっしゃるこのHAORIの型紙を作ったり、お客様と一緒にTABIを発案したりとか。いろいろ新しいことに取り組み始めた時期でした。矢島様はどうでしたか?


矢島:私は実はウードをやめようと思ったことが2回あるんですけど、(観客:えーっ!?)それがこの年です。あんまり詳しくは言えないんですけど、アドバイスを圧力に感じてしまいメンタルに来てしまったんです。でも音楽界の著名な方がお二人、「あなた、良いから頑張りなさい」と言われたんです。

SONOGA:わあ、それでやめずに済んだんですね。忘れられないない出来事ですね。

矢島:悩んでいたことを相談してみると、二人とも「あなたは良いところがあるから伸ばしていきなさい。音楽っていうのは、フィーリングを表すものでしょう?」って。これって私のウードの師匠の言葉と同じだなと気づいたんです。


SONOGA:では2019年。令和になった年ですね。didiはこの年、撒いてきた種が芽を出してきた年のように思います。製品の幅が広くなって、ひとつひとつ意味を考えながら製品を作る、そんな年だったと思います。

矢島:この年、私はウードを始めて10周年になりまして、それを期に「やりたい放題やった年」だと思ってます。精神的に立ち直って、私が今までやってきた中東の音楽以外にもいろんな音楽をやろう、私が良いと思う音楽をこの楽器で弾いていこうと方向性が決まってきた頃です。


SONOGA:その後のコロナ禍。この3年、早かったですね。つい昨日のような。

矢島:本当に早かったですね。私は相変わらずやりたい放題やっていましたが、2019年辺りから海外ではコロナ禍が始まっていましたっけ。

SONOGA:生活や考え方が変わった方も多いんじゃないでしょうか?矢島様はどうでしたか?

矢島:私はウードの演奏に関していえば、延期や中止はあまりなかったんです。ただ、人数制限やオンライン配信、動画を撮影してアップロードみたいなことはやるようになりましたね。

SONOGA:そうなんですね。didiは営業自粛を余儀なくされました。その空いてしまった時間で、考えることが多くなりました。若いころ何をするでもなく過ごしていて、ある日バイクで事故をして、挫折感も人のありがたみもいろいろ知って……その後、なんとか人の役に立たなきゃという気持ちになったんですね。それで英検1級とか通訳ガイドの免許など、いろんな資格を取ったんです。

矢島:あっ、私聞いたことありますよ、そのこと。大阪のラジオ番組でお話になってませんでしたか?びっくりしましたよ。

SONOGA:それでいろいろ考えていて、やっと答えが出始めたんですが、やはり「人のお役に立ちたい」という根本は変わっていないんです。本当につい最近のことになりますが、6月に父が亡くなったり、敬老の日に「日本の人口の15%が75歳以上」という情報を見たりして、介護現場で働いていた母と一緒に何かできないかと思うようになりました。

矢島:私も介護福祉施設で演奏することがありますけれども、綺麗な色の服を見て「素敵ね!」とほめてくださったり、顔がパッと明るくなることがよくありますよ。着ているものって大事だなって思います。


SONOGA:年齢や介護の有無に関係なく、普段着るものって大切ですよね。これからdidiは、着るとホッとするような、気持ちが明るくなるような服をより多くのお客様にお届けしたいと思っています。
実はそういうコンセプトで新しい商品を生み出そうという企画がありまして。

矢島:え、そうなんですね?

SONOGA:Haatti(ハーティー)という新ブランドを立ち上げます。詳しいことはまもなく発表できますが、お楽しみにということで……

矢島:うわあたのしみです。

SONOGA:今回は素晴らしいウードの演奏、ありがとうございました! またお願いします!



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