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2019/07/16 13:36

didi Sonogaのエシカル対談、第5弾です。
第4弾はこちら→ https://didi.fashionstore.jp/blog/2019/06/12/123637

今回のゲスト、実はdidiと出会ったばかり。すぐに大ファンになってくださって、この対談が決まりました。
私たちスタッフも新鮮な気持ちで、お話を伺いました。
~加藤とよ子プロフィール~
山梨県出身。71歳、ミシガン州在住。2019年5月、アメリカ・オハイオ州 Wright State UniversityにてFine Art(美術)学部修了。専攻は油絵。趣味の書道歴25年。

Never Too Old To Learn!

didiチーフデザイナー Sonoga(以下、Sonoga)本日はありがとうございます。はるばる立川までお越し下さって。

Toyokoさん(以下、Toyoko)didiさんの服の色は本当に楽しいんです。アメリカに戻る前にもう一度見ておかなくちゃと思っていたんですよ。こちらこそ、呼んでくださってありがとうございます。

Sonoga やっぱり色が気になりますか?アメリカでは油絵をお勉強されていたと伺っています。

Toyoko そうです。この5月に大学を卒業したばかりでして。

Sonoga えっと、Toyokoさん、私より少し先輩に見えるのですが、失礼ながらご年齢は……?

Toyoko 71です。卒業式で「今年最高齢」って紹介されちゃった。

△卒業式にて。お世話になった教授に笑顔で手を振るとよ子さん


Sonoga なんてお元気な!心がけていることはありますか?

Toyoko 年齢なんて気にせず何事にも挑戦することが大事でしょうね。アメリカの大学へ留学したことも、私にとって大きなチャレンジです。

Sonoga そうですよね。留学するのに何かきっかけはありましたか?

Toyoko 娘が独り立ちして家族を持ったこと、2000年代後半に夫と両親が亡くなったことで、子育ても介護も終えた私は、自由の身だなって思ったんです。だったら昔からの夢を今叶えようと思い立ちまして。

Sonoga その夢というのが留学のことですね?

Toyoko そうです。もともと語学には興味があって、大学時代から留学を考えていたんですが機会に恵まれなかったんです。今ならやれるんじゃないか、やってみよう!と決心したのが64歳のことでした。先に娘がオハイオ州に住んでいたので、留学先をオハイオに選びました。

Sonoga お嬢さまがアメリカにお住まいだったんですね。それなら知らない土地でも住みやすいですよね。

Toyoko 最初は学生ビザを取ってアメリカに向かいましたが、今ではグリーンカードがあるのでさらに暮らしやすくなりましたよ。ですから1年のほとんどをアメリカで過ごしています。

Sonoga なるほど。美術を学ぼうと思ったのはなぜでしょう?

Toyoko 元々は文化人類学を専攻しようと入学したのですが、本を読むスピードも論文の書き方も、英語を母語とする人たちには敵わないんです。レポートの提出も全て使い慣れないパソコンを使わなきゃいけないし、留年かしら、退学かしら……などと考えあぐねていた頃に、とある教授から「貴女の好きなことは何?」と聞かれ、私は単位数調整のために受けていたデッサンのクラスについて話したんです。そうしたら彼女は「それなら美術をメジャーにしてみたら?」と提案してくれたんです。目から鱗でしたが、難しすぎることをするより、やっぱり楽しまなくちゃと思って学部を変更しました。

Sonoga そういう経緯があったんですね。


私の性格と、表現と


卒業制作の作品。作品展で展示されたとよ子さんの4点の作品のうち2点。鮮やかな色彩ながらも繊細な筆遣いが目を惹く。

Sonoga Toyokoさんの作品は、静物画も人間のモデルさんの絵もそうですが、すごく丁寧に描かれているなって思いました。

Toyoko 絵って性格出ちゃいますよね。細かい所にこだわり過ぎ!って仲間に言われたりもしましたけど。大学に入ってから始めた絵ですので、まだまだです。

Sonoga ええ!?またまたびっくりなお言葉が(笑)。

Toyoko 本当ですって。それまでは絵には縁もゆかりもない専業主婦でしたから。たしかに、なんでも丁寧にやる性格ではあると思います。そのおかげか、在学中に成績優秀者に選ばれたこともあります。

Sonoga さすがです。アメリカには自由なイメージがありますけど、それは大学でも当てはまりますか?

Toyoko 自由ですよ。大学での教え方も、基本は放任主義です。でもその自由には責任がくっついてきます。なんでも自分で考えて、自分の意見を持って表現するということが重要視されます。

Sonoga なるほど。ほかにアメリカで文化の違いを感じたことはありましたか?

Toyoko 話し方の違いというのでしょうか。日本は「阿吽の呼吸」という言葉がある通り、話し相手が察してくれることを前提にしているように思うのですが、アメリカでは全くそれが通じません。多民族国家だからかもしれませんが、一部始終を言葉にするんですよね。特に「はい・いいえ」はちょっと冷淡じゃないかと思えるほど即答ですね。周りの人の考えを気にするより、自分の意見をはっきり言うことがよしとされているんですね。

Sonoga たしかに。私もネパールでは英語でビジネスのやりとりをしますが、先に「はい・いいえ」や結論をはっきりと言いますもんね。ところで、大学を卒業されて一区切りついた形ですが、これから何かやりたいことはありますか?

Toyoko 77歳で小さな個展を開きたいんです。それに向けて、絵をもっと描いていこうと考えています。せっかくやるからには、何か目標がないとね。

Sonoga 素敵な目標ですね!個展の予定が決まったら、ぜひお知らせくださいね。


didiのデザイン、日本の服のエシカルなところ


Toyoko 私、日本に帰ってきたときは必ず、海苔や昆布など食べ慣れた食料品と、服を買ってアメリカに持っていくんです。

Sonoga 日本の服とアメリカの服、やはり違いがありますか?

Toyoko デザインはやっぱり日本のものが好きかしら。サイズ展開はアメリカのほうが豊富だけれど、ディテールにまでこだわったものは日本のデザインがいいですね。娘にも日本の服は特に「どこで買ったの?」って聞かれますよ。

Sonoga お話の最初でお褒めいただきましたが、サリーの色柄は素敵ですよね。

Toyoko アンリ・マティスは色彩の魔術師といわれるけれど、それに勝るとも劣らない色合いだと私は思いますよ。そこにSonogaさんのデザインが加わって、いっそう楽しい服に仕上がっていて、見ていてワクワクしますよ!

Sonoga didiの服は「ドコニモナイ、ココニシカナイ」をずっとコンセプトにしているので、そう言っていただけると嬉しいです。

Toyoko この間は高校の同窓会に着ていきました。画期的なデザインで本当に面白い。それから、シルクの生地はなんといっても肌触りと、軽さがいいですね。

Sonoga そうでしたか!普段も着てくださってありがとうございます。この時期は蒸し暑いですが、さらっと着られるのもシルクのいいところですね。

Toyoko 伝統衣装のシルクといえば、日本の着物もありますよね。着物のリメイクも持っているけれど、肌触りから色合いまでサリーの生地とは違った趣です。この前、裂き織りの生地を手に入れたんですよ。あれは江戸時代からの文化だそうですね。日本ってゴミもちゃんと分別するし、リサイクルもしていると思うし、エシカルなんじゃないかしら。

※裂き織りとは:生地が貴重だった時代、古着や布団などを裂いて細長い糸・紐状に戻し、それを織って再び布として使用したもの。現在でも独特の風合いがデザインとして見直されている。

Sonoga そうかもしれませんね。「もったいない」という言葉もありますからね。ちなみに和装とdidiを組み合わせてお召しになっているお客様もいらっしゃいます。サリーと着物、結構相性いいみたいです。

Toyoko ぜひそういうの、作ってください!サリーと正絹のリバーシブルとかね。着物って着付けが難しくて堅苦しいイメージがあるからか、着る人どんどん減ってますからね。気軽に着られるようなデザインで、伝統を守れたらいいのに。

Sonoga 冬に作ったHANTENというのがあって、ご好評いただきました。デザインだけでなく生地も、日本のものとネパールのものでコラボしてみたいですね!本日はありがとうございました。


編集後記
対談は、とよ子さんのテンポよいユーモアあふれる会話であっという間に予定時間を大幅に過ぎてしまう、楽しい内容でした。
ああ!私は自由なんだ!と60代で思いたって米国留学。コンピューターがつかえないと何もできないご時世に操作もマスターされて(パソコンできない私…すみません (;´∀`)
大学卒業。頭が下がります。
いくつになっても、やろうと思えばできるんだ!と今回もパワーをいただきました(^o^)

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インドやネパールの民族衣装サリー。 そのサリーは長い歴史のなかで家族の、とりわけ母から娘への受け継ぐべき吉祥文様を今に伝えます。 動物や植物、自然、神々、生活…。様々な吉祥文様は 一つとして同じものがありません。そしてそのすべてに物語があります。
didiはこのS級ヴィンテージシルクサリーを素材として、ネパール自社工場にてシルクサリーシリーズを作っています。
季節や時候の節目に、貴女だけの吉祥文様を手に入れてみませんか。

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